肩こりや腰痛は筋肉の持続的な緊張状態がもたらす場合があります。
筋肉の緊張によって血流が低下し、発痛物質が滞り、それが感覚神経を刺激することによって肩こりや腰痛部位の痛みとして現れます。
こうした症状の場合、緊張した筋肉に対して鍼刺激を行うことによって筋肉の緊張が緩和し、鎮痛効果がもたらされることがあります。
そのメカニズムは以下のとおりです。
①緊張している筋肉に鍼刺激が入ります。
②筋肉が収縮します。
③その刺激が筋繊維の両端にある腱に存在する腱紡錘という器官に入ります。
④腱紡錘から神経繊維を介して脊髄に伝えられます。
⑤脊髄で別の神経繊維を中継して筋肉を緊張させている運動神経に伝わります。
⑥巡り巡って①の鍼刺激が刺激された筋肉を支配する運動神経に伝わり、活性化していた運動神経の活動が抑制され、筋肉が緩みます。

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