首腹腰限定、着替えなし、5分間の針治療
マッサージと比べて針治療の方が優れている点はどこだと思いますか?
それは大きく分けて3つあります。
- 皮膚抵抗がない
- 即効性が高い
- 効果の持続時間が長い
まずは一つ目の皮膚抵抗、皮膚というのは実に優れた組織であらゆる刺激が体内に直接入らないような防衛機能が備わっています。熱刺激、冷刺激、圧刺激や牽引刺激をはじめとする普遍的な刺激から、電気、振動、音波、衝撃波など様々な種類の刺激にに至るまで皮膚の外からの刺激に対して直接筋肉や深部の神経や骨に刺激が入らないように皮膚は体の内部を強固に守っています。
しかし、針刺激は例外です。
針は皮膚組織の細胞の隙間から滑り込み、筋層まで直接針そのものが入り込み、目標の筋肉の場所まで針の先が届けられます。そしてその針先の刺激に生体は反応します。
緊張した筋肉は緩みます。
血行不良の部位であれば血流が促され、血流が滞っていた部位は血流を取り戻します。
痛みを発していたところに針先が届けられればその刺激が脳に伝わり、それがきっかけで脳内からの鎮痛物質が分泌されます。
そしてその効果はマッサージよりも持続します。
これらの特徴から、針治療は短時間でマッサージ以上の効果を発揮することができます。
それぞれ一つずつみていきましょう。
皮膚抵抗が少ない
マッサージは皮膚の表面に対して行う手技です。どんなに強く押しても圧をかけても皮膚が抵抗しますので体の深いところまで直接刺激を入れることはできません。
針の場合は皮膚を貫き、体の深いところまで直接針先を届けて刺激することが可能です。
ですので例えば、腰の深いところの筋肉にコリがあった場合、そこまで刺激を入れてコリをほぐすためにはマッサージではなく、針の方が適しているということになります。
即効性が高い
針の刺激は侵害刺激と言って体の外から異物が入るという体にとっては通常では起こり得ない出来事となります。
ですので体にとっては針が体の中に入るということは緊急事態を意味します。
ですので針が体の中に入った瞬間から体の免疫機能や自律神経が素早く反応し、その状況に適応しようとするのです。針の刺激とは非日常の刺激だからこそ即効性が高いのです。
針を一本打っただけで五十肩でかがらなかった腕が一瞬で上がるようになった、ぎっくり腰で腰を動かせなかったのがすぐに立ち上がれるようになった、というような驚くようなエピソードが針治療にはあります。
そんなにうまくいくことはあまりありませんが、体がすぐに反応することは様々な針刺激の科学的研究からもわかっています。
効果の持続時間が長い
何と比べて長いかですが、マッサージと比べたら長いですが、お灸と比べたら短いです。
マッサージの場合はある種の打撲の軽いやつと考えてみましょう。
それと比べると針刺激は刺し傷です。
そしてお灸は火傷です。
打撲よりも刺し傷の方が治るまでに時間がかかりますし、火傷はさらに時間を要します。
はり治療の特徴の一つは体の組織に軽い傷をつけてその傷を体の免疫が治そうとする過程を活用して体の不調を改善させていくところです。
針はマッサージよりも侵襲性の高い刺激となりますのでその分組織の修復に時間がかかります。
その分効果の持続時間が長いのです。
こちらにいらっしゃる患者の中には施術した2日後が一番調子が良い、という方もいらっしゃいます。
首・腹・腰限定5分針療の施術の流れ
ご予約時間に当院へご来院いただきます。
首、腹もしくは腰のどの辺りがどんな感じでつらいのか確認させて頂きます。
針治療における注意事項をご確認いただき施術用の針を選択して頂きます。
施術で使用する針は全てステンレス製の使い捨ての針です。
施術室に移り、ベッドにうつ伏せになって頂きます。
首の施術の場合は首の後ろ側が見えるように、腰の施術の場合は腰の上部が見えるように上着を上げて状態に、腹の場合はお腹全体が見えるように衣類を捲って頂きます。そして臀部の上部の施術を腰の場合は含みますので下着も下げて頂きます。
どのツボに針刺激をおこなうかを触診で確認していきます。
確認するツボは以下の図の通りです。
施術する部位を消毒します。
ツボに針刺激をしていきます。
針を抜きます。
以上で針の施術は終了です。
衣服を整えて頂き、待合室に移動します。
お支払いは現金、クレジットカード、各種キャッシュレス決済が可能です。
施術後の過ごし方および当院を今後どのように活用して頂くとより快適な日常が過ごせるようになるかをご提案させて頂きます。決して押し売りやセールスのようなことは致しませんのでご安心下さい。
2回目以降はご来院頂きましたら前回の施術後の様子について伺います。
使用する針を選択して頂いた後、すぐに施術に入りますのでご来院からお帰りまで5分くらいで収まるでしょう。