鍼灸刺激によってある種の神経細胞や免疫細胞が活性化し、内因性オピオイドという鎮痛作用をもたらす物質が分泌されることによって鎮痛効果が得られる、というメカニズムについて解説します。
内因性オピオイドは鍼を刺した局所で産生し作用し鎮痛効果が得られます。
①何かのきっかけで組織の一部位が損傷し炎症が起こり痛みが発生します。
②そこに免疫細胞は集まります。免疫細胞の中の好中球、単球、リンパ球は内因性オピオイドペプチドというアミノ酸結合分子を内側に蓄積しています。
③それらの免疫細胞の集まる部位に鍼を刺します。
④すると免疫細胞の中にある内因性オピオイドが放出されます。
⑤放出された内因性オピオイドは感覚神経のオピオイド受容体に結合、痛みを鎮める情報として伝えられ、痛みの抑制効果が得られます。

コメント