はりやお灸が効く科学的メカニズム 1、鎮痛効果 ④ATPが関わる作用(アデノシン)


ATP(アデノシン三リン酸)はすべての細胞内に存在する生命活動に使われるエネルギー分子です。
細胞へのストレス刺激によって細胞外へ放出されることがわかっています。
その際ATPはADP(アデノシン二リン酸)に分解され、さらにAMP(アデノシン一リン酸)に分解され、最後にアデノシンへと分解が起こります。
これらの分解過程でアデノシンをふくむ化合物は様々な組織に存在するアデノシン受容体に作用して多様な生理作用をもたらします。
人には4種類のアデノシン受容体が存在し、そのうちの一つA1受容体は鎮痛に関わる生理作用を持ちます。

①鍼刺激というストレスが加わると
②局所の細胞からアデノシン化合物が放出され
③アデノシン受容体にアデノシン化合物が作用し
④鎮痛効果が得られる

というメカニズムです。

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